シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2KC1034002
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 契約法1
テーマ   Theme (含 法曹コース生)
科目名   Name of Subject 契約法1
英字科目名
English Name of Subject
Law of Contract 1
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
知識・理解 法に関する基本的な知識および体系的な理解
汎用的技能 価値観の違いを理解しようとする姿勢
汎用的技能 公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
態度・志向性 社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 大野 武
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 木曜4時限(秋学期)
授業概要   Course Description 契約法1では、民法債権編第2章契約第2節贈与から第14節和解(549条~696条)の13の典型契約とこれらに関連する特別法を対象とする。
到達目標   Class Goals 売買契約、賃貸借契約(借地借家法を含む)を中心に講義を行い、権利移転型の契約として売買のほかに贈与・交換、貸借型の契約として賃貸借のほかに消費貸借・使用貸借、労務提供型の契約(雇用、請負、委任、寄託)、その他の契約(組合、和解)も扱う。重要な裁判例・学説を典型例とともに、契約の機能、契約法の体系、各典型契約の性質を理解することを目標とする。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕ガイダンス、契約とは何か
〔扱う内容〕 契約とは何か、契約の成立、契約法の体系など、契約法のイントロダクションを学ぶ
〔扱う項目〕1.契約の成立、2.契約法の体系
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ12-15頁、百選なし
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 売買契約(1)売買契約の成立
〔扱う内容〕 売買とはどのような契約か、成立要件、売買の予約の概念、手付の概念、意義・機能を学ぶ。
〔扱う項目〕 1.売買の意義・成立要件、2.売買の予約、3.手付、4.交換契約、5.売買規定の有償契約への準用
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ73-84頁、百選42事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕売買契約(2)売買の効力その1
〔扱う内容〕 売主の義務、売主の契約不適合責任について学ぶ。
〔扱う項目〕1.売主の義務、2.買主の義務、3.売主の債務不履行①売買目的物の種類・品質・数量に関する契約不適合
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ85-103頁、百選44-46、49事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕売買契約(3)売買の効力その2
〔扱う内容〕 売主の契約不適合責任(権利に関する不適合)、買主の権利の期間制限について学ぶ。
〔扱う項目〕1.売主の債務不履行②権利に関する不適合、2.買主の権利の期間制限
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ103-117頁、百選43、47-48事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 贈与
〔扱う内容〕 贈与とはどのような契約であり、どのような要件で成立し、どのような場合に解除できるか、贈与の効果について学ぶ。
〔扱う項目〕 1.贈与の意義、2.贈与の要件(特に書面によらない贈与の解除)、3.贈与者の義務と責任
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ119-126頁、百選41事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕貸借型契約総論・消費貸借
〔扱う内容〕 貸借型の契約(消費貸借、使用貸借、賃貸借)の概論と消費貸借の意義、要件を学ぶ。
〔扱う項目〕1.貸借型の契約とは、2.消費貸借(特に要物契約として消費貸借と諾成的消費貸借)
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ127-138頁、百選なし
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕使用貸借
〔扱う内容〕 使用貸借とはどのような契約であるかを学ぶ(賃貸借との違いに留意する)。
〔扱う項目〕 1.使用貸借とは
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ139-151頁、百選なし
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕賃貸借(1)賃貸借契約の成立・効力・終了
〔扱う内容〕 賃貸借とはどのような契約であるか、賃貸人と賃借人との間の権利・義務、賃貸借の終了に関して学ぶ。
〔扱う項目〕1.賃貸借契約の意義、2.賃貸人の地位、3.賃借人の地位、4.賃貸借の終了
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ153-177頁、百選53事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 賃貸借(2)賃貸借契約と第三者
〔扱う内容〕 賃借権が第三者に侵害された場合、賃借物の目的物が第三者に譲渡された場合、賃借権の譲渡や賃貸物の転貸がなされた場合の法律関係について学ぶ。
〔扱う項目〕1.第三者による賃借権侵害、2.賃貸目的物の所有権の移転、3.賃借権の譲渡・転貸
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ179-194頁、百選50-52、56-57事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 賃貸借(3)借地借家法その1
〔扱う内容〕 不動産賃貸借について、特別法である借地借家法を扱う。借地権について詳しく見る。
〔扱う項目〕1.借地借家法の適用範囲、2.借地権の存続期間・更新(定期借地権)、3.借地権の対抗力、4.条件変更(借地権の譲渡・転貸、地代等増減額請求権)
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ195-214頁、百選なし
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 賃貸借(4)借地借家法その2
〔扱う内容〕 借地借家法のうち、建物賃貸借と敷金を扱う。
〔扱う項目〕1.建物賃借権の存続期間・更新、2.建物賃借権の対抗力、3.賃料増減額請求権、4.敷金
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ215-236頁、百選54-55、58事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 雇用、請負
〔扱う内容〕 雇用、請負とはどのような契約であるか、請負人がどのような義務・責任を負うか、建物建築請負契約における完成した建物の所有権の帰属に関する考え方等を学ぶ。
〔扱う項目〕1.雇用とは、2.請負(特に請負人の義務と責任、請負目的物の所有権の帰属、目的物の滅失・損傷した場合における法律関係)
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ237-263頁、百選59-61事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 委任、寄託
〔扱う内容〕 委任、寄託とはどのような契約であるか、受任者の義務と権利、委任の終了事由について、受寄者の義務と権利等について学ぶ。
〔扱う項目〕 1.委任(特に受任者が負う義務、委任の終了事由(任意解除権))、2.寄託(特に受寄者の注意義務)
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
教科書 潮見Ⅰ265~294頁、参考書 百選62-65事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 組合、和解
〔扱う内容〕 組合契約の意義、成立要件、終了、組合の財産に関する権利関係、組合の債務負担、組合の業務執行、対外的取引等、また和解契約の意義、和解の効果を学ぶ。
〔扱う項目〕1.組合(特に組合契約とは 組合の内部関係、組合の対外的関係、組合の財産関係)、2.和解
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る。
潮見Ⅰ295~313頁、百選66-67事件
目安時間
Hours
1 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る。 目安時間
Hours
3 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕総括
〔扱う内容〕契約法1の重要項目を概観
予習内容
Preparation for Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、定期試験を想定して重要論点に関する模範答案を作成する。 目安時間
Hours
3 時間
復習内容
Review of Class
特別学修回設定日に公開する解説を学習することにより知識の定着を図る。 目安時間
Hours
1 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
レジュメは、manabaから事前にダウンロードしておくこと(教場では配布しない)。
教科書   Texts 潮見佳男『基本講義/債権各論Ⅰ契約法・事務管理・不当利得〔第4版〕』(新世社・2022)
参考書   Reference Books 窪田充見ほか編『民法総則判例百選Ⅱ(第9版)』(有斐閣・2023)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
定期試験(論述試験)100%
ただし、欠席1回につき1点減点する(出欠確認は10回、最大10点の減点)。
相対評価を採用する。評価割合は、S評価:10%以内、A評価:20%程度、B評価:30%程度、C評価およびそれ以外の評価:40%程度を目安とする。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分52秒