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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2KC2000700
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name J-CIL112民法総則2
テーマ   Theme (含 法曹コース生)
科目名   Name of Subject J-CIL112民法総則2
英字科目名
English Name of Subject
General Part of Civil Law 2
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
知識・理解 法に関する基本的な知識および体系的な理解
汎用的技能 価値観の違いを理解しようとする姿勢
汎用的技能 公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
態度・志向性 社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 黒田 美亜紀
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 木曜3時限(秋学期)
授業概要   Course Description 民法総則2では、民法典第1編総則のうち、第3章法人(33条~37条)、第5章第3節代理(99条~118条)、第5節条件および期限(127~137条)、第6章期間の計算(138~143条)、第7章時効(144条~169条)を扱います。
到達目標   Class Goals 民法総則は、市民生活・取引生活を規律する基本法である民法の通則的な規定であり、典型例とともに理解し、民法の基礎知識を習得し、運用する力を養うことを目的とします。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 ガイダンス、代理(1)代理制度総論、代理権               
〔扱う内容〕代理とはどのような制度であるか、代理人の行った法律効果の効果が本人に帰属するための要件、また代理権について、代理権の発生根拠と代理権の範囲について学ぶ。    
〔扱う項目〕1.代理制度総論 代理の意義、存在理由、代理の効果帰属要件、2.代理権 代理権の発生原因、範囲
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間231-245頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 代理(2)代理権の制限、代理行為                    
〔扱う内容〕代理権の制限として自己契約、双方代理、利益相反行為、代理権の濫用を、代理行為として、顕名、代理行為の瑕疵、代理人の行為能力を扱う。     
〔扱う項目〕1.代理権の制限 利益相反行為、代理権の濫用、2、代理行為 代理行為の瑕疵、代理人の行為能力
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間245-264頁、292-296頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-25事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 代理(3)無権代理、表見代理その1                   
〔扱う内容〕無権代理行為の効果、無権代理行為に対し、本人や相手方のとりうる手段、無権代理の一種としての表見代理の意義、表見代理の類型のうち、109条(代理権授与の表示による表見代理)を学ぶ。
〔扱う項目〕1.無権代理 無権代理行為の効果、2.表見代理 表見代理の意義・類型、代理権授与の表示による表見代理
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間265-283頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-31、26・27事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 代理(4)表見代理その2                     
〔扱う内容〕表見代理の類型のうち、110条と112条について本人が責任を負うそれぞれの要件について、判例を紹介しながら学ぶ。                     
〔扱う項目〕1.権限外の行為の表見代理、2.代理権消滅後の表見代理
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間283-297頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-28-30事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 代理(5)無権代理人の責任、無権代理と相続その1               
〔扱う内容〕相手方の無権代理人に対する責任追及とその要件と、無権代理と相続について学ぶ。
〔扱う項目〕1.無権代理人の責任、2.無権代理と相続(基本)
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(百選34-36事件) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 代理(6)無権代理と相続その1               
〔扱う内容〕前回学んだ無権代理と相続について、その応用バージョンを学ぶ。
〔扱う項目〕1.無権代理と相続(応用)
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間301-315頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-32・33事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 条件・期限                                           〔扱う内容〕条件と期限について学ぶ。                        
〔扱う項目〕1.条件と期限の違い、種類、2.条件の成就および不成就の効果、3.期限の利益の意味
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間317-329頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 法人(1)法人の意義、種類                      
〔扱う内容〕権利の主体である法人について、法人の意義、種類、法人の設立を学ぶ。法人法改正も扱う。  
〔扱う項目〕1.法人の意義、必要性、2.法人の種類(社団・財団法人、営利・非営利法人)、3.法人の設立
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間333-353頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 法人(2)法人の対外的法律関係その1
〔扱う内容〕法人の権利能力の制限、特に目的による制限、法人の代表機関(理事)の代表権について学ぶ。     
〔扱う項目〕1.法人の権利能力 法人設立の目的の範囲、2.法人の代表機関が行った取引行為
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間355-372頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-6事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 法人(3)法人の対外的法律関係その2、権利能力なき社団         
〔扱う内容〕法人の対外的法律関係については、法人の不法行為責任を扱う。また権利能力なき社団を学ぶ。
〔扱う項目〕1.法人の不法行為、2.権利能力なき社団
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間372-388頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-7・8事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 期間、時効(1)時効総論、時効の完成その1             
〔扱う内容〕期間の計算方法および時効の意義と時効の存在理由、また時効完成のための要件について、取得時効の要件を学ぶ。
〔扱う項目〕1.期間の計算 期間の計算の基本的な考え方(初日不算入の原則を含む)、2.時効制度とその存在理由、3.時効の完成 取得時効の完成
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間391-407頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-41事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 時効(2)時効の完成その2、時効完成の障害事由             
〔扱う内容〕時効の完成について、消滅時効の要件、また時効完成の障害事由として、時効の完成猶予・更新を学ぶ。 
〔扱う項目〕1.消滅時効の完成、2.時効完成の障害事由 時効の完成猶予、時効の更新
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間408-430頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-40事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 時効(3)時効の援用                        
〔扱う内容〕時効完成の効果として、援用権の発生、援用権の趣旨、援用の効果、時効の効力、時効の援用権者を扱う。
〔扱う項目〕1.時効の援用
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間431-438頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-37・38事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 時効(4)時効利益の放棄、除斥期間                
〔扱う内容〕時効の援用権者がその援用権を行為できない場合と消滅時効と除斥期間の異同を学ぶ。
〔扱う項目〕1.時効利益の放棄 時効完成後の自認行為、2.除斥期間
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る(教科書:佐久間438-442頁) 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、知識の定着を図る(百選Ⅰ-39事件) 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕 総括
〔扱う内容〕民法総則2の重要項目               
〔扱う項目〕民法総則2の全範囲
予習内容
Preparation for Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、定期試験を想定して重要論点に関する模範答案を作成する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
民法総則2の重要項目について基本的な考え方、裁判例・学説を理解し、具体的な事案に即して自分の考えを展開できていたかを確認する 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
授業の録画・録音、板書の撮影は禁止します。特別な事情がある場合には申し出てください。
毎回の授業には六法を必ず持参すること。
講義は前回扱った内容を前提に進んでいきます。したがって、欠席しないことはもちろん、予習・復習をしっかり行い、講義に臨むこと。
※この科目は法曹コース指定科目(法曹コース必修科目)です。
教科書   Texts 佐久間毅『民法の基礎1[第5版]』(有斐閣、2020)
参考書   Reference Books 潮見佳男=道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ総則・物権〔第9版〕(有斐閣、2023年)
池田真朗『民法Visual Materials[第3版]』(有斐閣、2021年)
奥田昌道ほか『法学講義民法総則[第3版]』(勁草書房、2018)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
定期試験(論述試験)80% 
平常点(小テスト・ミニ課題等)20%
 
相対評価です。評価割合は、S評価…10%以内、A評価…20%程度、B評価…30%程度、C評価およびそれ以外の評価…40%程度を目安とします。
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備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月13日 14時37分51秒