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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2KC2006800
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name J-CIL220物権法1
テーマ   Theme (含 法曹コース生)
科目名   Name of Subject J-CIL220物権法1
英字科目名
English Name of Subject
Law of Property 1
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
知識・理解 法に関する基本的な知識および体系的な理解
汎用的技能 価値観の違いを理解しようとする姿勢
汎用的技能 公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
態度・志向性 社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 今尾 真
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 木曜2時限(秋学期)
授業概要   Course Description 本講義では、物権の意義・性質・効力・物権変動のメカニズム・物権の消滅原因といった「物権法総論」の学習をした上で、各種物権中の占有権までを講義予定とする。特に、物権取引の安全と公示・公信の要請という理念を反映する物権変動論は、これらの理念をどこまで貫徹できるかを、各種物権および他の諸制度との関連で詳細に検討する。なお、本講義が対象とする「物権法総論」は、抽象的な原理・原則が多数登場して難解極まりないが、具体的事件をもって抽象的な理論を解説するとの見地から、設例・裁判例を可能な限り用いて解説することを心がける。本講義は、対面での授業を行う。
到達目標   Class Goals 物権法1では、物権の意義・性質・効力・物権変動のメカニズム・物権の消滅原因および各種物権中の占有権までを講義予定とする。特に、物権取引の安全と公示・公信の要請という理念を反映する物権変動論は、これらの理念をどこまで貫徹できるかを、各種物権および他の諸制度との関連で詳細に検討する。問題解決への道筋を理解し、実践的な思考力を身につけることを目標とする。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕ガイダンス、物権法序論
〔扱う内容〕物権の意義・性質・客体・種類
〔扱う項目〕序章
 第1節 物権の意義
 第2節 物権の客体―一物一権主義
 第3節 物権の種類―物権法定主義
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・50、51事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕物権の効力
〔扱う内容〕物権の一般的効力
〔扱う項目〕第1章 総則
 第1節 物権の効力
  ・優先的効力
  ・物権的請求権
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・50、51事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕物権変動①
〔扱う内容〕物権変動と公示、物権変動論、不動産登記の意味
〔扱う項目〕第1章 総則
 第2節 物権変動
  ・物権変動と公示
  ・物権変動論
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選なし
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不動産登記制度
〔扱う内容〕不動産登記の意義、登記の有効要件、登記の効力
〔扱う項目〕第1章 総説
 第3節 不動産の物権変動と登記
  ・不動産登記の意義
  ・登記の有効要件
  ・登記の効力―仮登記・中間省略登記
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・52~54事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕物権変動②
〔扱う内容〕不動産の物権変動と登記
〔扱う項目〕第1章 総則
 第3節 不動産の物権変動と登記
  ・所有権の移転時期
  ・「対抗することができない」の意義―不動産の二重譲渡の法的構成
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・52~54事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕物権変動③
〔扱う内容〕不動産の物権変動と登記
〔扱う項目〕第1章 総則
 第3節 不動産の物権変動と登記
  ・登記を要する物権変動
   ①取消しと登記
   ②解除と登記
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・23、55、56事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕物権変動④
〔扱う内容〕不動産の物権変動と登記
〔扱う項目〕第1章 総則
 第3節 不動産の物権変動と登記
  ③取得時効と登記
  ④相続と登記
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ57~59事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕物権変動⑤
〔扱う内容〕不動産の物権変動と登記
〔扱う項目〕第1章 総則
 第3節 不動産の物権変動と登記
  ・177条の「第三者」―背信的悪意者排除論
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・60、61事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕答案・レポート作成練習①
〔扱う内容〕不動産の物権変動と登記に関する論述問題演習
〔扱う項目〕①取消しと登記
②解除と登記
③取得時効と登記
④相続と登記
⑤背信的悪意者排除論
上記テーマのいずれかの論述問題演習と解説
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・55~61事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕動産の物権変動と即時取得
〔扱う内容〕動産の物権変動と対抗要件、即時取得
〔扱う項目〕第1章 総則
 第4節 動産の物権変動と即時取得
  ・動産の物権変動と対抗要件
  ・即時取得制度の趣旨
  ・即時取得の要件・効果
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・64事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕明認方法・物権の消滅
〔扱う内容〕明認方法による公示、物権の消滅原因
〔扱う項目〕第1章 総則
 第5節 明認方法による公示
 第6節 物権の消滅
  ・物権一般の消滅原因
  ・混同
予習内容
Preparation for Class
記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ65事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕占有権①
〔扱う内容〕占有制度の趣旨、占有権の成立
〔扱う項目〕第2章 占有権
 第1節 総説
  ・占有制度の趣旨
  ・占有権の法的性質
 第2節 占有の成立と態様
  ・占有権の成立要件
  ・代理占有
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・66事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕占有権②
〔扱う内容〕占有権の移転とその効果、占有権の効力、占有権の消滅
〔扱う項目〕第2章 占有権
 第3節 占有権の移転
  ・占有権の承継取得
  ・占有権移転の効果
 第4節 占有権の効力
  ・占有訴権
 第5節 占有権の消滅
 第6節 準占有
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・67~70事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕答案・レポート作成練習②
〔扱う内容〕背信的悪意者、即時取得、占有訴権に関する論述問題演習
〔扱う項目〕動産の物権変動と対抗要件
即時取得
占有訴権
上記テーマのいずれかの論述問題演習と解説
予習内容
Preparation for Class
上記〔扱う項目〕の教科書該当箇所を読み、授業での学習ポイントを絞る
百選Ⅰ・64~70事件
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して知識の定着を図る 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕秋学期の授業総括
〔扱う内容〕物権法1の重要項目を概観
〔備考〕特別学修回なので、対面の授業を行わず、課題等をアップし、物権法1を総復習してもらう。
予習内容
Preparation for Class
物権法1で取り扱った重要判例を判例百選などの判例集で確認する 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
授業で学習した内容に基づき、教科書該当箇所の熟読および授業で紹介された判例を判例百選などの判例集ないし評釈を熟読して、定期試験を想定して重要論点に関する模範答案を作成 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
多人数の大講義形式でだが、法曹コース受講生は、自己を鍛錬するつもりで、講義を休まない、つまらなくても講義に集中する、予習・復習を行って講義に臨む、の三つを心がけるべし
※この科目は法曹コース指定科目(法曹コース必修科目)である。
教科書   Texts 宮本健蔵編著『新・マルシェ物権法・担保物権法〔第2版〕』(嵯峨野書院、2023年)
参考書   Reference Books 潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ〔第9版〕』別冊ジュリ262号(2023)
淡路剛久・鎌田薫・原田純孝・生熊長幸著『民法Ⅱ―物権〔第5版〕』(有斐閣Sシリーズ、2023)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
原則として教場試験(論文試験)での成績評価とする。
学期末の定期試験(教場試験)80%、単元終了ごとに実施する(manaba上での)知識確認小テスト20%の計100%
また、成績評価は相対評価とする。
評価割合は、S評価…10%以内、A評価…20%程度、B評価…30%程度、C評価およびそれ以外の評価…40%程度を目安とする。
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備考   Notes 講義内・外問わず、常に自分の頭で考えて、問題解決を図ろうとの姿勢が肝要。講義内・外問わず、質問を大いに歓迎する。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年02月16日 18時04分27秒