シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2KC2060001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name J-CIL230不法行為法
テーマ   Theme (含 法曹コース生)
科目名   Name of Subject J-CIL230不法行為法
英字科目名
English Name of Subject
Law of Torts
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 歴史、文化、社会、自然、科学などに関する幅広い教養
知識・理解 法に関する基本的な知識および体系的な理解
汎用的技能 価値観の違いを理解しようとする姿勢
汎用的技能 公正、論理的判断と柔軟な思考による解決力
態度・志向性 社会貢献する意欲、価値観の違いの理解姿勢
統合的な学習経験と創造的思考力 社会貢献する意欲と、問題発見・解決力
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 大木 満
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 木曜4時限(春学期)
授業概要   Course Description 日常生活においては、不幸にして、事故をはじめとした他人の加害行為(例えば交通事故・欠陥製品による事故・公害・名誉毀損・医療過誤・暴力行為など)によって自己の権利や利益が侵害されることがある。このようなケースにおける重要な紛争解決手段として不法行為に基づく損害賠償制度がある。本講義では、契約法と並んで債権法の両輪の一つであるこの不法行為法(損害賠償法)を中心に、法定債権について概観する。具体的には、民法債権編第3章事務管理(697条~702条)、第4章不当利得(703条~708条)、第5章不法行為(709条~724条の2)を扱う。
到達目標   Class Goals 私人間の紛争処理の最終手段の一つである損害賠償制度(不法行為制度)の基本ルールを習得すること、事務管理と不当利得の制度概要を把握することを目標とする。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング非対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕ガイダンス、事務管理
〔扱う内容〕事務管理とはどのような制度であり、どのような要件により事務管理が成立するか、事務管理が成立した場合に、事務管理者と本人の間でどのような権利義務関係が生じるか(委任との異同に留意)について学ぶ。
〔扱う項目〕1.事務管理とは 2.事務管理の要件 3.事務管理の効果
予習内容
Preparation for Class
シラバスを読み講義全体の内容を確認した後、上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不法行為制度の概要                                  
〔扱う内容〕不法行為制度の概要について学ぶ。不法行為制度の全体像を把握する。           
〔扱う項目〕1.不法行為制度の機能および目的 2.過失責任、無過失責任、中間責任 3.その他の救済制度
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕一般不法行為の要件(1)権利(法的保護利益)侵害ないし違法性                   〔扱う内容〕一般不法行為(民法709条)の構造について概要を学び、一般不法行為の要件について権利(法的保護利益)侵害ないし違法性から具体的に見ていく。                                 〔扱う項目〕1.一般不法行為の構造 2.権利(法的保護利益)侵害・違法性
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕一般不法行為の要件(2)故意と過失                            
〔扱う内容〕故意、過失とは何か、過失の判断基準について学ぶ。                   
〔扱う項目〕1.過失の意義 2.過失の判断基準 3.医療過誤・説明義務違反
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕一般不法行為の要件(3)損害の発生と因果関係                      
〔扱う内容〕損害の発生と因果関係について基本的な考え方を理解する。                     
〔扱う項目〕1.損害とは何か、損害の種類 2.因果関係:事実的因果関係、因果関係の立証
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕一般不法行為の要件(4)責任阻却事由や違法性阻却事由がないこと
〔扱う内容〕責任阻却事由・違法性阻却事由と不法行為の効果について学ぶ。             
〔扱う項目〕責任阻却事由(責任無能力)と違法性阻却事由(正当防衛、緊急避難等)、
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不法行為の効果(1)損害賠償の方法と損害賠償請求権の主体 
〔扱う内容〕不法行為の効果では主に損害賠償の方法、不法行為責任の成立が認められる場合に損害賠償請求をすることができる者は誰かを扱う。
〔扱う項目〕1.損害賠償の方法、2.損害賠償額の算定方法、3.損害賠償請求権の主体:被害者死亡(生命侵害)の場合の請求権者、間接被害者、胎児の損害賠償請求権
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不法行為の効果(2)損害賠償の範囲                      
〔扱う内容〕損害賠償の範囲について学ぶ。                       
〔扱う項目〕損害賠償の範囲:416条類推適用説(相当因果関係説)、義務射程説、危険性関連説
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不法行為の効果(3)損害賠償額の調整と消滅時効                     
〔扱う内容〕損害賠償額の調整と、不法行為一般における損害賠償請求権の消滅時効について学ぶ。         
〔扱う項目〕1.損害賠償額の調整:過失相殺、損益相殺 2.損害賠償の消滅時効
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕特殊の不法行為(1) 特殊の不法行為概観、責任無能力者の法定の監督義務者の責任         
〔扱う内容〕責任能力の概念、監督義務者の責任について学ぶ。                   
〔扱う項目〕1.責任能力とは何か 2.監督義務者の責任:責任の根拠、要件と効果
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕特殊の不法行為(2)使用者責任、国家賠償責任、工作物責任、営造物責任、動物占有者の責任、製造物責任
〔扱う内容〕使用者責任、工作物責任、動物占有者の責任等について学ぶ。                    〔扱う項目〕1.使用者責任の要件と効果、国家賠償責任、2.物による権利侵害:工作物責任、営造物責任、動物占有者の責任、製造物責任の概要
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕特殊の不法行為(3)共同不法行為、運行供用者責任、その他 
〔扱う内容〕共同不法行為や運行供用者責任等について学ぶ。
〔扱う項目〕1.共同不法行為の意義、その要件と効果、2.自動車損害賠償保障法上の運行供用者責任:運行供用者とは、その判断基準、運行供用者責任の成立要件(免責事由等)、3.公害
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不当利得(1)不当利得の一般原則                                 〔扱う内容〕不当利得がどのような制度であり、不当利得の考え方についてどのような対立があるか、また一般的な不当利得(侵害利得と給付利得)の要件と効果について学ぶ。                            〔扱う項目〕1.不当利得とは 2.不当利得についての考え方(類型論) 3.不当利得の要件・効果(返還義務の範囲)
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕不当利得(2)個別的な問題                                    〔扱う内容〕特殊の不当利得として不法原因給付等、応用問題として三当事者間の不当利得の問題である騙取金銭による不当利得、誤振込み、転用物訴権といった問題を扱う。                             〔扱う項目〕1.特殊の不当利得:不法原因給付 2.三当事者間の不当利得:騙取金による弁済、誤振込み、転用物訴権
予習内容
Preparation for Class
上記の扱う項目について教科書等の該当箇所を読み、授業での学習ポイントを把握し疑問点等をまとめる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
講義終了後、再度、教科書や参考書等の該当箇所とレジュメで復習して理解を深め、法的知識を着実に身につけるように心がける。 目安時間
Hours
3 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
〔テーマ〕全体のまとめ                                           〔扱う内容〕不法行為の講義で扱った内容を概観
予習内容
Preparation for Class
不法行為の講義で扱った内容の全体を教科書・レジュメ・判例百選などで再確認する。 目安時間
Hours
5 時間
復習内容
Review of Class
講義で学習した内容について、再度確認する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
対面授業で行う。
講義は前回勉強したところを前提に進んでいく。したがって、欠席しないことはもちろん、予習復習をしかっり行い、講義に臨むこと。また考え方の筋道を理解するように心がけること。
※この科目は法曹コース指定科目(法曹コース必修科目)です。
教科書   Texts 潮見佳男『基本講義債権各論Ⅰ契約法・事務管理・不当利得(第4版)』(新世社・2022年)『基本講義債権各論Ⅱ不法行為法(第4版)』(新世社・2021年)、吉村良一『不法行為法(第6版)』(有斐閣・2022年)
窪田充見・森田宏樹編『民法総則判例百選Ⅱ(第9版)』(有斐閣・2023年)
参考書   Reference Books 宮本健蔵編著『マルシェ債権各論(マルシェ民法シリーズ)』(嵯峨野書院・2007年)
必携書:六法(コンパクトなもので結構、例えばポケット六法など)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
学期末の定期試験(論述試験)100%で評価。 
なお、相対評価です。評価割合は,S評価…10%以内、A評価…20%程度、B評価…30%程度、C評価およびそれ以外の評価…40%程度を目安とします。
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分52秒