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授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2KF2008001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 政治体制論B
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 政治体制論B
英字科目名
English Name of Subject		 Political Systems B
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力 		知識・理解 歴史、文化、社会、自然など教養に関する幅広い知識
知識・理解 政治学に関する基本的知識と体系的理解 ◎
汎用的技能 政治現象に対する分析力と判断力ならびに問題解決能力 〇
態度・志向性 他者と関わり、共に生きる力 〇
態度・志向性 “Do for Others”の精神
態度・志向性
統合的な学習経験と創造的思考力 社会において知識・技能・態度を活用する力 〇
科目単位数   Credit 2
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 毛 桂栄
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 木曜２時限(秋学期)
授業概要   Course Description 近隣であるアジアの四小竜が経済発展の優等生とされてきた。この経済成長を支えてきたのは、いわゆる開発独裁体制であり、権威主義体制である（であった）。講義では、この四小竜が経済発展の成功で、開発独裁体制或いは権威主義体制が「溶解」し、民主化の方向へ移行する（あるいはしない）ことを講義する。
到達目標   Class Goals この政治体制論（Ｂ）では、非民主政治から民主政治への移行を経験する（或いは、経験した）例を取り上げる。具体的には、近隣であるアジアの四つの政治体制を取り上げて講義する。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic 		この講義について、開発独裁と権威主義体制と民主化
以下の講義内容の予定は、あくまでも、予定です。若干、前後することがあり得ます。但し、予定する内容は、基本的に変更ありません。
予習内容
Preparation for Class 		ハンチントン『第３の波』。升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、岩崎郁夫『アジア政治経済入門』東洋経済新報社、片山・大西『アジアの政治経済入門』有斐閣、エズラ・F・ヴォーゲル『アジア四小龍』,恒川恵市『新興国は世界を変えるか』中公新書をよくよむこと 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、岩崎郁夫『アジア政治経済入門』東洋経済新報社、片山・大西『アジアの政治経済入門』有斐閣をよく読むこと 目安時間
Hours 		2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic 		戦後アジア：国際環境、政治統合、経済発展（その１）
予習内容
Preparation for Class 		大野ほか『東アジアの開発経済学』有斐閣、末廣『キャッチアップ型工業化論』、末廣『新興アジア経済論』、エズラ・F・ヴォーゲル『アジア四小龍』,恒川恵市『新興国は世界を変えるか』中公新書。小島清『雁行形態論』全3巻、文真堂 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、岩崎郁夫『アジア政治経済入門』東洋経済新報社、片山・大西『アジアの政治経済入門』有斐閣、エズラ・F・ヴォーゲル『アジア四小龍』をよくよむこと。杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』名古屋大出版 目安時間
Hours 		2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic 		戦後アジア：国際環境、政治統合、経済発展（その２）
予習内容
Preparation for Class 		リンス『権威主義体制』高橋訳、高橋『国際政治の理論史』岩波現代文庫、岩波講座・開発と文化６『開発と政治』、２０世紀システム４『開発主義』、東大出版、ハンチントン『第３の波』、恒川恵市『新興国は世界を変えるか』。 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		リンス『権威主義体制』高橋訳、高橋『国際政治の理論史』岩波現代文庫、岩波講座・開発と文化６『開発と政治』、２０世紀システム４『開発主義』、東大出版、恒川恵市『新興国は世界を変えるか』。 目安時間
Hours 		2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic 		韓国；経済発展、民主化と大統領制（１）
以後、国別の動向を分析する。（１）国際環境、（２）権威主義体制・開発独裁体制の成立、（３）経済発展開発、（４）体制の変動・溶解、（５）民主化の過程といった側面に着目して講義する。
予習内容
Preparation for Class 		指定参考書の韓国部分のほか、韓国関係の図書として、木村幹『朝鮮・韓国ナショナリズムと「小国」意識 － 朝貢国から国民国家へ』ミネルヴァ書房2000年、木村幹『韓国における「権威主義的」体制の成立 － 李承晩政権の崩壊まで －』ミネルヴァ書房２００３年、尹景徹『分断後の韓国政治』木鐸社、池氏の著書・中公新書：「韓国大統領列伝」、「韓国の族閥・軍閥・財閥」、「韓国・民主化への道」、また木宮「韓国・民主化と経済発展のダイナミズム」新書、大西裕『韓国経済の政治分析』有斐閣2005、木村幹『韓国現代史』中公新書２００８、大西『韓国：先進国の憂鬱』中公新書のいずれかを読む。 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		指定参考書の韓国部分、また木村幹『韓国現代史』中公新書２００８、大西『韓国：先進国の憂鬱』。
復習に際して（１）国際環境、（２）権威主義体制・開発独裁体制の成立、（３）経済発展開発、（４）体制の変動・溶解、（５）民主化の過程を念頭におくこと 		目安時間
Hours 		2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic 		韓国；経済発展、民主化と大統領制（２）
予習内容
Preparation for Class 		大西裕『韓国経済の政治分析』有斐閣2005、木村幹『韓国現代史』中公新書２００８、大西『韓国：先進国の憂鬱』中公新書
またリンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』を復習して理、韓国のケースと理論との整合性・関連性を確認。 		目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		指定参考書の韓国部分、また木村幹『韓国現代史』中公新書２００８を読むこと。
復習に際して（１）国際環境、（２）権威主義体制・開発独裁体制の成立、（３）経済発展開発、（４）体制の変動・溶解、（５）民主化の過程を念頭におくこと 		目安時間
Hours 		2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic 		台湾：一党支配、経済成長、民主化（１）
予習内容
Preparation for Class 		指定参考書の台湾部分のほか、横山『中華民国史』、横山『中華民国』中公新書、劉ほか『台湾の経済』東大、さらに若林正丈の一連の研究『台湾』ちくま新書、『台湾・分裂国家と民主化』東大、若林『台湾の政治』東大出版会2008、若林『台湾の台湾語人・中国語人・日本語人』（朝日新聞社）、若林『台湾の歴史』講談社学術文庫を読むこと。 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		『台湾・分裂国家と民主化』東大、若林『台湾の政治』。
復習に際して（１）国際環境、（２）権威主義体制・開発独裁体制の成立、（３）経済発展開発、（４）体制の変動・溶解、（５）民主化の過程を念頭におくこと 		目安時間
Hours 		2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic 		台湾：一党支配、経済成長、民主化（２）
予習内容
Preparation for Class 		若林『台湾の歴史』若林『台湾・分裂国家と民主化』、若林『台湾の政治』。 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		『台湾・分裂国家と民主化』東大、若林『台湾の政治』。
復習に際して（１）国際環境、（２）一党支配と権威主義体制・開発独裁体制の成立、（３）経済発展開発、（４）体制の変動・溶解、政党政治の変容、（５）民主化の過程を念頭におくこと 		目安時間
Hours 		2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic 		シンガポール：一党優位と管理社会（１）
予習内容
Preparation for Class 		田村慶子『頭脳国家」シンガポール：超管理の彼方に』 講談社現代新書、岩崎育夫『リー・クアンユー』岩波、岩崎育夫『シンガポール国家の研究』風響社、岩崎育夫『華人資本の政治経済学』、田村慶子『シンガポールの国家建設：ナショナリズム、エスニシティ、ジェンダー』
田中恭子『国家と移民』名古屋大学出版会のいずれかを読むこと 		目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		指定参考書の部分、また岩崎育夫『シンガポール国家の研究』 目安時間
Hours 		2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic 		シンガポール：一党優位と管理社会（２）
予習内容
Preparation for Class 		田村慶子『頭脳国家」シンガポール：超管理の彼方に』 講談社現代新書、岩崎育夫『リー・クアンユー』岩波、岩崎育夫『シンガポール国家の研究』風響社 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		指定参考書の部分、また岩崎育夫『シンガポール国家の研究』 目安時間
Hours 		2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic 		香港：植民地、返還による民主化（１）
予習内容
Preparation for Class 		指定参考書の部分のほか、許氏著書・趙訳『香港回収工作』、中嶋嶺雄『香港回帰 : アジア新世紀の命運』1997中公新書、若林正丈, 谷垣真理子, 田中恭子編『台湾・香港・華僑華人』、倉田徹「中国返還後の香港 -「小さな冷戦」と一国二制度の展開」を読むこと 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		中嶋嶺雄『香港回帰 : アジア新世紀の命運』 目安時間
Hours 		2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic 		香港：植民地、返還による民主化（２）
予習内容
Preparation for Class 		倉田徹「中国返還後の香港 -「小さな冷戦」と一国二制度の展開」。「香港と日本」新書 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		倉田徹「中国返還後の香港 -「小さな冷戦」と一国二制度の展開」 目安時間
Hours 		2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic 		民主化と体制選択：権威主義体制・開発独裁の行方
予習内容
Preparation for Class 		末広昭『キャッチアップ型工業化論』『新興アジア経済論・キャッチアップを超えて』、またリンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』を参照。さらに、升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、世界銀行『東アジアの奇跡と政府の役割』、講座「現代アジア」１ー４巻、東大出版会、鶴見、川田、『内的発展論』東大 、溝口、浜下「アジアから考える」全７巻、東大なども参照。
富永『近代化理論』講談社学術文庫 、村上『反古典の政治経済学（上下）』中央公論 		目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		末広昭『キャッチアップ型工業化論』『新興アジア経済論・キャッチアップを超えて』、またリンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』 目安時間
Hours 		2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic 		アジアの地域協力と統合・その政治的意味
予習内容
Preparation for Class 		谷口『東アジア共同体―経済統合のゆくえと日本 』岩波新書、山影進『ASEANーシンボルからシステムへ』のほか、溝口、浜下「アジアから考える」全７巻、東大、富永『近代化理論』講談社学術文庫、村上『反古典の政治経済学（上下）』中央公論を参照 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		谷口『東アジア共同体―経済統合のゆくえと日本 』 目安時間
Hours 		2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic 		アジア諸体制の政治変動・政治課題
予習内容
Preparation for Class 		リンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』、『新興アジア経済論・キャッチアップを超えて』、大沢『アジア諸国の福祉戦略』ミネルヴァ、広井・駒村『アジアの社会保障』東大。政治学科編集『初めての政治学』第4章（毛）、同『政治学の扉』第6章（毛）。 目安時間
Hours 		2 時間
復習内容
Review of Class 		リンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』、末広昭『キャッチアップ型工業化論』『新興アジア経済論・キャッチアップを超えて』、大沢『アジア諸国の福祉戦略』ミネルヴァ、広井・駒村『アジアの社会保障』東大、恒川恵市『新興国は世界を変えるか』 目安時間
Hours 		2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic 		まとめ
予習内容
Preparation for Class 		片山・大西『アジアの政治経済入門』有斐閣のほか、リンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』、升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、岩崎郁夫『アジア政治経済入門』東洋経済新報社、大野ほか『東アジアの開発経済学』有斐閣、末廣『キャッチアップ型工業化論』、末廣『新興アジア経済論』、杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』などを参照。 目安時間
Hours 		3 時間
復習内容
Review of Class 		片山・大西『アジアの政治経済入門』有斐閣のほか、リンス『権威主義体制』、ハンチントン『第３の波』、升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、岩崎郁夫『アジア政治経済入門』東洋経済新報社、大野ほか『東アジアの開発経済学』有斐閣、末廣『キャッチアップ型工業化論』、末廣『新興アジア経済論』杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』など 目安時間
Hours 		3 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class		 本講義は、「対面授業」です。Manabaの掲示も随時、参照。
以下は、一般的な注意事項：
（１）授業には必ず出席すること。
（２）ただし、「出席」だけで単位がもらえるわけではない。
（３）（課した）レポートの提出があったからといって、単位がもらえるわけでもない。
（４）（単位取得に）「自信」が無い場合、課した課題のほか、自主的にレポートの作成・提出に努力してください。
以下は、この授業に関する特別注意事項：
（1）この授業の教室での撮影、録音、録画は厳禁。
（2）この授業で使用するPPTの配布はしない。教室でPPTを撮影することも厳禁。
（3）教室で講義を聞き、コンテンツにアップする資料を読み、さらにシラバスに掲載する資料を予習・復習するように勉強すること。
教科書   Texts 教科書はありません。ただし、片山・大西『アジアの政治経済入門』新版、有斐閣を指定参考書とします。その4か国の実態をよく理解するように。また、理論関係で、政治学科編集『初めての政治学』第4章、同『政治学の扉』第6章、いずれも毛が作成した論文を参照・理解すること。
参考書   Reference Books 片山・大西『アジアの政治経済入門』有斐閣、升味準之輔『東アジアと日本』東大出版、岩崎郁夫『アジア政治経済入門』東洋経済新報社、大野ほか『東アジアの開発経済学』有斐閣、末廣『キャッチアップ型工業化論』、末廣『新興アジア経済論』、杉原薫『世界史のなかの東アジアの奇跡』名古屋大出版、エズラ・F・ヴォーゲル『アジア四小龍』,恒川恵市『新興国は世界を変えるか』中公新書など、さらに国際関係図書として、川島ほか『東アジア国際政治史』名古屋大学出版会 2007も参考。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method		 授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria		 毎週レポートを課します。レポートによる総合評価、すなわち「レポート100%」による成績評価。
定期試験・期末試験は（そして追試験も）、ありません。
関連URL   Related URL
備考   Notes 注意：この授業の教室での撮影、録音、録画は厳禁。
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分53秒