シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2MC0880001
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name 2111比較文化論
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject 2111比較文化論
英字科目名
English Name of Subject
2111Comparative Cultures
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 国際社会や文化に関する総合的理解力
知識・理解 基礎的な学習能力
汎用的技能 語学力と国際コミュニケーション能力
汎用的技能 グローバル社会の問題を分析する力
態度・志向性 国際的視野、豊かな人間性、社会的責任
統合的な学習経験と創造的思考力 グローバル社会の課題を自ら発見する力
統合的な学習経験と創造的思考力 グローバル社会の問題の解決策を探る力
科目単位数   Credit 4
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 青柳 寛
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 火曜3時限(春学期), 金曜3時限(春学期)
授業概要   Course Description 本講座では、文化比較が<論>として成立する学術的な根拠や背景を吟味し、異文化理解や異文化コミュニケーション、あるいは多文化共生といった科目(分野)に連なる知的な体系づけを行いながら「文化」に関わる人間の認識と生活と表現行動についてみんなで考察してまいります。
 そもそもアカデミックなスタンスを構えながら異質な文化にアウトリーチして文化間の差異や共通性を探り、翻って自文化を再考すること=異文化理解(翻って自文化理解)にどんな意味があるのでしょうか?文化比較や異文化理解の試みが、近代以降の学問体系にどのように関与し、また「学問の近代化」に影響されてきたのでしょう?そして、今の日本で文化の比較探究を行うことにどのような意義があるのでしょうか?…
 こうした問題に取り組みながら、関連する概念や理論を学び、事例研究に鑑み、クラスの仲間とチームを組んで身近なフィールドに踏み出して独自の調査を実施し、その成果をクラスで発表・共有いただきます。そうすることで、文化を多角的に捉える視点を養っていただきます!
到達目標   Class Goals 多文化共生社会の持続的な発展に貢献できる国際人材としての自己開拓を想定し、ここではその一環=第一歩として、多角的な視点と異文化理解能力を、アカデミックスキルやコミュニケーション能力と共に養うこと。
授業言語   Language 日本語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
コースイントロ:
 1)目標設定=本科目の履修意義について考えてみる
 2)学びの環境設定とクラスの運用に関する申し合わせ
※このクラスを履修する大義をみんなで確認し、学びの目標を設定して向学の意志を発揮させていただきます。やる気や目的意識のない履修は、この時点で超越するか、断ち切ってください!
予習内容
Preparation for Class
シラバスによく目を通し、内容を理解した上で、本科目で自分が何を学び取り、どんな課題リサーチに取り組んでいきたいか構想しておく! 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
「マイジャーナル」と題する文書編纂枠を設定し、その序章として、第1週目の要点と自身のリアクション、および独自に行った発展的な検索によって得られた発見や理解を、簡潔兼体系的にまとめておく!(これ以降、週毎に同じ要領で、受講を通して得られた学びに関する独自のジャーナルエントリーを編纂していくこと!)⇒以下「マイジャーナル編纂」と記しておきます。

※以下復習欄「マイジャーナル編纂」と略記する。
目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
現象遊びと「文化」のデコンストラクション
 1)文化の多角性と、格差の尺度について(文化の高低・中心と周縁、自分たちと他者)
 2)価値観の継承と断絶(伝統・喪失・変革・再生)
※「文化」と関連の主要要概念である「社会」と「歴史」をここで定義づけ、「文化比較」の根拠について考察してみます!
予習内容
Preparation for Class
1)『比較でとらえる世界の諸相』読み始め
2)「文化」について学術的なソース(複数)を検索し、公約的な観点を把握しておく!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
社会的格付けとその基準①
 1)世代と嗜好と主義主張
 2)都市と地方
予習内容
Preparation for Class
1)『比較でとらえる世界の諸相』読み進め
2)自分たちが日々営む都市での暮らしについて学術的に省みてみる!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
社会的格付けとその基準②
 1)民族と性差
 2)封建社会における階級と大衆社会におけるステータス
予習内容
Preparation for Class
1)『比較でとらえる世界の諸相』読み進め
2)「民族」の差って何でしょう?「階級格差」は?~考えておいてください!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
オリエンタリズムとオクシデンタリズム
 1)今に連なる世界秩序化の歴史的な流れを辿り、格差秩序の植民地主義的根拠を探る
 2)マジョリティーvsマイノリティー、カルチャーvsサブカルチャー
予習内容
Preparation for Class
1)『比較でとらえる世界の諸相』読み進め
2)「オリエンタリズム」とその提唱者であるエドワード・サイードについて調べておく!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
比較民族誌研究のワークショップ
 1)民族誌の手法について
 2)リサーチデザインの進め方
※文化人類学の分野で培われてきたエスノグラフィーの方法論をここで踏まえ、仲間とチームを編成し、間文化的な差異や共通性を経験論的に把握し得る独創的な課題探究プロジェクトを企画いただきます!
予習内容
Preparation for Class
1)『比較でとらえる世界の諸相』読み納め
2)文化人類学と民族誌に関して調べ、自分なりに予備知識を得ておく!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
比較民族誌の事例研究(青柳プレゼ)
 1)ヤマトンチュとして沖縄でフィールドワークを試みることの意味
 2)ブラジル先住民族の現在と文化蘇生および文明超越への示唆
※経済のグローバル化がもたらす地域社会への影響に鑑みながら、「現代」という時代的な枠づけの中で文化を比較的に探究していくことの意味について、具体的な事例を窓口に検討してみます!また、民族誌の手法を駆使した数々の事例研究を通して、「文化研究」という学術分野が人間の分類から多角的な探究へと変化を遂げながら文化や社会の多様化に少なからず貢献してきた道程を辿り、文化解釈に伴うバイアスについて吟味し、多角的な視点に配慮した文化比較の重要性をここで改めて再認識いただきます!
予習内容
Preparation for Class
1)『比較文化論』第1章
2)参照文献一式=manabaコースコンテンツ中のRA-9項目内参照文献に目を通しておく!
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
前半ふり返りウィーク
 1)本講座の前半部分をふり返り、関連の質疑をクラスのみんなで行います。
 2)チェックテスト
予習内容
Preparation for Class
過去8週間分の学びの内容を振り返り、紹介された主要な概念や考え方、学びの要点、探究項目や学びの意義と課題に関しておさらいしておく!質疑があればクラスで遠慮なく発言できるよう、備えておく! 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
チーム課題探究プロジェクトの成果発表に備えたワークショップ
 1)探究経過および成果の確認
 2)課題・問題に関する質疑応答
※チームを組んで課外で行ってきた独自の課題探究についてここで一度確認し、更に探究を要する点や具体的な探究方法について検討しながら、2週間後以降の成果発表会に備えます!~発表の順番もここで見定め、発表に関するルールも申し合わせましょう!
予習内容
Preparation for Class
『比較文化論』第2章参照 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
チームリサーチ成果発表①・②
※これ以降、チームの課題探究から得られた成果を簡潔にクラスで発表していただきます!~予習内容は必ず自身の報告・発表に盛り込んでください!また、「良いプレゼ」とはどんなものを指すのか、自分たちでよく調べ、話し合いながら発表に備えておいてください!
予習内容
Preparation for Class
★『比較文化論』教科書の中から自身の探究に関連付けられる章を選んで読み、要点をまとめ、発表と報告に盛り込んでおく!=以下「『比較文化論』の選章と応用」と表示します。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
チームリサーチ成果発表③・④
予習内容
Preparation for Class
★『比較文化論』の選章と応用 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
チームリサーチ成果発表⑤・⑥
予習内容
Preparation for Class
★『比較文化論』の選章と応用 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
チームリサーチ成果発表⑦・⑧
予習内容
Preparation for Class
★『比較文化論』の選章と応用 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
1)チームリサーチ成果発表⑨・➉
2)総括
※15週間を振り返り、得られた理解をメタレベルでまとめつつ、比較文化の意義をおさらいしましょう!また、ここでマイジャーナルの期限や提出方法等について指示いたします!
予習内容
Preparation for Class
★『比較文化論』の選章と応用 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回
予習内容
Preparation for Class
これまでの受講内容をふり返り、自分が得られた学びについて総体的に吟味する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
マイジャーナル編纂 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
各週の受講に備えて必ず指定教材の事前読書と要点整理、そして受講後の要点整理と発展的自習を行い、インターアクティブなクラス展開への参与を心がけてください。
教科書   Texts 1)山田孝子・小西賢吾(編)『比較でとらえる世界の諸相』(ISBN-10:490915101X/ISBN-13:978-4909151018)
2)山口修・斎藤和枝『比較文化論』(ISBN-10: 4790705692/ISBN-13: 978-4790705697)
参考書   Reference Books 必要に応じて指定いたします。manabaのコースコンテンツ欄よりご確認・参照ください。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
1)マイジャーナル(学期末提出=50%)
2)課題探究調査と成果発表(2回分=30%)
3)チェックテスト(20%)
関連URL   Related URL https://ja.wikipedia.org/wiki/文化
https://ja.wikipedia.org/wiki/社会
https://ja.wikipedia.org/wiki/歴史
https://ja.wikipedia.org/wiki/エドワード・バーネット・タイラー
https://ja.wikipedia.org/wiki/民族誌
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブロニスワフ・マリノフスキ

CiNii論文検索=https://cir.nii.ac.jp/
国会図書館文献検索=https://ndlsearch.ndl.go.jp/

総務省「多文化共生の推進に関する研究会報告書:日本の取組みについて」=www.soumu.go.jp/kokusai/pdf/ sonota_b5.pdf
備考   Notes ※manabaの本講座アカウントは、私たちのコミュニケーション・ライフラインになります。週毎にコースニュースやコースコンテンツに師事や資料をアップして参りますので、必ず頻繁にチェックしながら活用願います。成績の目玉となるマイジャーナルもこちらのレポート欄に提出いただくことになりますので、抜け目なく運用願います!

※マイジャーナルには受講の要点、自身が課外タイム(世復習時)に行った発展的検索や追調査、そして学びの感想やクラスへのリアクション(所感・所見)を関k熱・体系的・レトリカルにまとめておく他、チームで取り組んだ課題リサーチの経過と成果の報告を全て盛り込みながら編纂していってください!~週毎の地道な努力が実りますので、一夜漬けで取繕うことのないよう、真摯に対応・努力願います!
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月19日 15時00分54秒