シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2MC0898000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name KSCSO221文化交渉史/2121文化交渉史
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject KSCSO221文化交渉史
英字科目名
English Name of Subject
Inter-cultural History
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 国際社会や文化に関する総合的理解力
知識・理解 基礎的な学習能力
汎用的技能 語学力と国際コミュニケーション能力
汎用的技能 グローバル社会の問題を分析する力
態度・志向性 国際的視野、豊かな人間性、社会的責任
統合的な学習経験と創造的思考力 グローバル社会の課題を自ら発見する力
統合的な学習経験と創造的思考力 グローバル社会の問題の解決策を探る力
科目単位数   Credit 4
履修期   Term 春学期
教員氏名   Name of Teacher 竹尾 茂樹
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 月曜4時限(春学期), 月曜5時限(春学期)
授業概要   Course Description この授業では明治以来の急速な近代化と西洋化によって日本社会がどのような変化を被ったかを考えます。特に明治期を通して進行していた「国語」の成立が教育や文化にどれほどのインパクトを与えたか、それが今日の社会にいかに影響を与えているのかいないのかを考えます。国際学部では日本語と英語の言語を中心に、学問のあり方を提示しています。それは今日のグローバル化のもとで有効でしょうか?どんな言語で情報を伝達し、あるいは思考することが望ましいかについて考えたく思います。また「日本語」の表現の幅がどれくらいあるものなのかも、映像作品なども比較しながら検討します。
到達目標   Class Goals 受講生は、自分の足元の文化を見直し、大学生として何を読み、何を受け継ぐべきかを自分の中で明確化してもらいたいです。国際学部では多言語と多文化の理解を目指していますが、母語が何より大事です。「日本語」で思考し、高度なアウトプットができるように。そのためには良いテキストをたくさん読むことです。昨年度は19回の課題を課しました。何を読んだかは参考文献参照。こうした作業に向き合える受講生を求めます。
授業言語   Language 日本語+英語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
<月4>導入 15回の授業のテーマや予定・成績のつけ方など説明します。ウォーミングアップとして少しテキストを一緒に読んでみましょう。テーマは「コロナヴィールスの社会的インパクト」です。近代社会になって、人の移動が繁くなりますが、この度の「病疫の世界化」はその不幸な帰結の一つでしょう。現れはじめている優れた考察に即して考えてみましょう。
<月5>1限の講義の続き。課題についてのグループディスカッション(出来れば)、Quizは授業内で行う予定。
予習内容
Preparation for Class
<月3>”Opinion _ Our New Historical Divide_ B.C. and A.C. ? the World Before Corona and the World After - The New York Times”を読んでQuizに答え、manabaから前日までに提出すること。
<月4>Coronavirus: The Queen's broadcast in fullを扱うので聞いておくこと、読んでおくこと(https://www.bbc.com/news/uk-52176208)
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
<月4>これから「国語問題」のテーマで。該当箇所を読んでクイズに答えて下さい。出来ればグループディスカッションを試みる。
<月5>「国語問題」続き。英語を学ぶ意味は?英語第二公用語論を素材に考察してみましょう。
予習内容
Preparation for Class
<月4>藤原正彦『祖国と国語』(2003)を読んでおくこと。追加の文献などあれば追って指示します。
<月5>同 グループワーク、ミニレポートの作成
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめてポートフォリオに綴じていくこと。随時manabaに提出を求めます。 目安時間
Hours
4 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)1章 を読んで、日本語の置かれている状況を考察してみよう。
<月5>実際のテキスト正宗白鳥『牛部屋の臭い』(1916)を読みます。
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)1章を読んでQuizに答えてmanaba提出。
正宗白鳥『牛部屋の臭い』(1916)についてのQuizに答えておくこと。manabaに提出
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)2章 英語が事実上の世界の「普通語」になった現在、日本語で読むことの意味は何か?何を読むべきかを通して考える
<月5>柳田国男「旅行と歴史」(1924 in『青年と学問』)を読む
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)2章を読んでQuizに答えてmanaba提出。
柳田国男「旅行と歴史」(1924 in『青年と学問』)Quizに答えてmanaba提出。
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)3章
<月5>宮本常一『忘れられた日本人』(1960)を読む
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)3章を読んでQuizに答えてmanaba提出。
宮本常一『忘れられた日本人』(1960)Quizに答えてmanaba提出。
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)4章。 
<月5>桂枝雀「子猫」を視聴。
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)4章を読んでQuizに答えてmanaba提出。
桂枝雀「子猫」を聞いて聞いてきて下さい。関西弁と語彙の古さで、一回聞いただけでは妙味が掴みにくいので。https://www.dailymotion.com/video/x183a62 Quizに答えてmanaba提出。
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
<月4>この辺で一回ブレークして、日本映画の古典を見ましょう。黒澤明『羅生門』(1950)
<月5>続き
予習内容
Preparation for Class
黒澤明『羅生門』(1950)を授業で見られなければ、必ずあらかじめ見てくること。芥川龍之介『藪の中』(1922)を読んでおくこと。Quizに答えてmanaba提出。 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)5章
<月5>深沢七郎『楢山節考』(1957)
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)5章を読んでQuizに答えてmanaba提出。
深沢七郎『楢山節考』(1957)を読んでQuizに答えてmanaba提出。
深沢七郎『楢山節考』(1957)
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
<月4>今村昌平『楢山節考』(1983)
<月5>同上
予習内容
Preparation for Class
小説と映画の違いについてのQuizを出しますので、manabaに回答。 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)6章
<月5>福沢諭吉『福翁自伝』(1899)を読む。
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)6章を読んでQuizに答えてmanaba提出。
福沢諭吉『福翁自伝』(1899)を読んでQuizに答えてmanaba提出。ただし文庫版で330ページあるので、あらかじめ計画を立てて読んでおくこと。現代語訳・ダイジェスト版などは禁止する。
目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)第7章を読む
<月5>福沢諭吉『福翁自伝』(1899)を読む。
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)第7章 を読んでQuizに答えてmanaba提出。 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
<月4>水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)文庫版によせて を読む
<月5>福沢諭吉『福翁自伝』(1899)を読む。
予習内容
Preparation for Class
水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)文庫版によせて を読んでQuizに答えてmanaba提出。 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
映像作品で見てみよう。テーマは、教育・女性の地位・職業・恋愛のあり方など。小津安二郎「東京物語」(1953)
予習内容
Preparation for Class
小津安二郎とは誰であったかについて、調べておくこと。映画を見ておければさらに良い。 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
柳田国男『明治大正史 世相編』(1931)の1章を読む。「故郷異郷」。近代化の中で、人間が移動を頻繁い行うようになったとき、コミュニティーや社会関係はどのような変化を被ったのだろう?また人々はそれに対してどのように対応を試みたのか?
予習内容
Preparation for Class
柳田国男『明治大正史 世相編』(1931)の1章を読む。「故郷異郷」についてQuizに答えて、manabaに提出 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
振り返りをそれぞれの授業ごとに400字程度にまとめて当日中にmanabaに提出。 目安時間
Hours
4 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
<月4>ラウンドアップ。
<月5>ラウンドアップ。
予習内容
Preparation for Class
ポートフォリオを提出する準備をすること。 目安時間
Hours
4 時間
復習内容
Review of Class
ポートフォリオを提出 目安時間
Hours
4 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
この授業は担当者が教室で行う対面授業です。可能な限り主体的に参加して欲しいです。同時にmanaba経由で資料の提供、課題の出題と提出など行います。
「予習」を重視しますので、毎回の課題は相当あるものと覚悟して下さい。講義はリアルタイムですが、僕がずっと話し続けることはしません。皆さんを主役として様々に関与してもらいます。教員はモデレーターです。こうした「反転授業」、即ち授業外の作業が中心で、授業はそのチェックや、補いとする形式を継続します。manabaの「コースニュース」で指示します。映像作品の扱いについても後に示します。
教科書   Texts 柳田國男『明治大正史』(ちくま文庫など)、水村美苗『日本語の亡びるとき』(ちくま文庫)
参考書   Reference Books 藤原正彦『祖国とは国語』(2006)、正宗白鳥『牛部屋の臭い』(1916)、柳田国男「旅行と歴史」(1924 in『青年と学問』)、宮本常一『忘れられた日本人』(1960)、柳家権太楼「佃祭」深沢七郎『楢山節考』(1957)、正岡子規『仰臥漫録』(1901)、夏目漱石『三四郎』(1908年)、福沢諭吉『福翁自伝』(1899)

映像作品 黒澤明『羅生門』(1950)、『七人の侍』(1954)、小津安二郎「東京物語」(1953)、今村昌平『楢山節考』(1983)、Edward Zwick "The Last Samurai"(2003)
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間外にmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
授業の振り返り15回分40%、Quizへの解答60%、
なお、理由なく3回受講しないあるいは課題を提出しない際には、成績を出しませんので注意して下さい。
関連URL   Related URL
備考   Notes この授業は、テキストを読むこと、これに関わる講義、さらに受講生によるグループワーク、グループによるリサーチトピックによるプレゼンテーション、レポート作成により構成されます。このいずれにも参加する気持ちのある人を歓迎します。
添付ファイルの注意事項   Notice <4限>第1回目から2回目までについては、読むテキストを添付します。あとの講義のものは自身で入手して下さい。
添付ファイル1   File Attachment 1 Opinion _ Our New Historical Divide_ B.C. and A.C. ? the World Before Corona and the World After - The New York Times.pdf 説明1   Explanation 1
添付ファイル2   File Attachment 2 Our New Historical Divide:Quiz.docx 説明2   Explanation 2
添付ファイル3   File Attachment 3 藤原 正彦『祖国は国語』(2003).docx 説明3   Explanation 3
添付ファイル4   File Attachment 4 藤原 正彦『祖国は国語』Quiz.docx 説明4   Explanation 4
添付ファイル5   File Attachment 5 牛部屋の臭い.pdf 説明5   Explanation 5 第3回目のテキスト
更新日時   Date of  Update 2024年02月16日 15時18分20秒