授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード Course Code |
2MC2800000
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授業開講年度 Year of Class |
2024年度
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授業形態 Course Mode |
講義(対面授業)
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授業名称 Class Name |
KSCSO305現代文学論/3105現代文学論
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テーマ Theme |
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科目名 Name of Subject |
KSCSO305現代文学論
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英字科目名 English Name of Subject |
Modern Literature
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身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
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知識・理解
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国際社会や文化に関する総合的理解力
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知識・理解
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基礎的な学習能力
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汎用的技能
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語学力と国際コミュニケーション能力
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汎用的技能
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グローバル社会の問題を分析する力
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〇
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態度・志向性
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国際的視野、豊かな人間性、社会的責任
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統合的な学習経験と創造的思考力
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グローバル社会の課題を自ら発見する力
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◎
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統合的な学習経験と創造的思考力
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グローバル社会の問題の解決策を探る力
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〇
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科目単位数 Credit |
4
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履修期 Term |
春学期
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教員氏名 Name of Teacher |
助川 哲也
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開講キャンパス Campus |
横浜
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曜時 Day and Period |
月曜4時限(春学期), 木曜4時限(春学期)
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授業概要 Course Description |
人権を巡る報道に於いて、たびたび取り上げられるハンセン病患者への差別問題と負の歴史。この授業では、以下4点のハンセン病関連の著作物を読み、表現への信頼と人間的経験の双方を深めていく。 1)日本のハンセン病問題を背景としながら、世界24言語に翻訳され、国際的に読者を得た教員執筆の小説。 2)新聞記者が年月をかけて取り組んだハンセン病患者の人生、及び差別問題と再起に関するルポルタージュ。 3)アフガニスタンのハンセン病治療に命をかけた故・中村哲医師の手記。
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到達目標 Class Goals |
絶え間ない逆境のなかにあっても、人間としての可能性を極限まで追求した人々の忍耐と理想を著作物から読み取り、『絶望と希望』についての自らの思考を深める。 また、ハンセン病、およびハンセン病問題についての世界的状況を把握し、語れるようになる。 次いで、小説やルポルタージュから得た新しい視点で、人類の普遍のなかへ表現者として歩んでいく道を模索できるようになる。
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授業言語 Language |
日本語
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アクティブ・ラーニング Active Learning |
アクティブ・ラーニング対応
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授業計画 Daily Class Schedule
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【第1回】
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授業内容 Content/Topic
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1-1.授業の紹介、目的の説明。小説『あん』(ポプラ文庫)12章までの読解。 1-2.小説『あん』13章〜17章の読解。 「排除と差別、偏見」というテーマで語り合う。
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予習内容 Preparation for Class
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1-1.1-2ともに小説『あん』の該当範囲を読んでおく。 コロナ禍の余韻もある現代社会の問題点を考えておく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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1-1.1-2ともに授業内容を受け、『あん』該当範囲の要点と流れをまとめておく。また、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。 他の学生の発表を聴き、自分とは違う意見や視線があることを理解する。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第2回】
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授業内容 Content/Topic
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2-1.小説『あん』18章〜24章の読解。 2-2.小説『あん』25章〜29章の読解。 引き続き、「排除と差別、偏見」のテーマで意見を交換し合う。
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予習内容 Preparation for Class
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2-1.2-2ともに小説『あん』の該当範囲を読んでおく。 感染症に翻弄される世界について考える。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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2-1.2-2ともに授業内容を受け、『あん』該当範囲の要点と流れをまとめておく。また、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。 他の学生の発表を聞き、自分とは違う意見や視線があることを理解する。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第3回】
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授業内容 Content/Topic
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3-1.『あん』作者(担当教員)によるレクチャー「生きることのもうひとつの意味について」を聴講する。 3-2.『隔離の記憶』(彩流社)1章の読解。
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予習内容 Preparation for Class
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3-1.小説『あん』を振り返る。作者がもっとも訴えかけたかったことは何か。テーマについてあらかじめ考えておく。 3-2.『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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3-1.レクチャーの内容を受け、これまでの授業を振り返った「第1回ミニレポート」を書く。また、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。 3-2.授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについて、また興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第4回】
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授業内容 Content/Topic
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4-1.『隔離の記憶』(彩流社)2章の読解。 4-2.『隔離の記憶』(彩流社)3章の読解。
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予習内容 Preparation for Class
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4-1.4-2ともに『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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4-1.4-2ともに授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについて、また興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第5回】
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授業内容 Content/Topic
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5-1.『隔離の記憶』(彩流社)4章の読解。 5-2.『隔離の記憶』(彩流社)5章の読解。
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予習内容 Preparation for Class
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5-1.5-2ともに『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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5-1.5-2ともに授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについて、また興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第6回】
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授業内容 Content/Topic
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6-1.『隔離の記憶』(彩流社)6章の読解。 6-2.『隔離の記憶』(彩流社)7章の読解。
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予習内容 Preparation for Class
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6-1.6-2ともに『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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6-1.6-2ともに授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについてまた、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第7回】
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授業内容 Content/Topic
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7-1.『隔離の記憶』(彩流社)8章の読解。 7-2.『隔離の記憶』(彩流社)9章の読解。
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予習内容 Preparation for Class
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7-1.7-2ともに『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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7-1.7-2ともに授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについてまた、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第8回】
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授業内容 Content/Topic
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8-1.『隔離の記憶』(彩流社)10章の読解。 8-2.『隔離の記憶』(彩流社)11章の読解。
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予習内容 Preparation for Class
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8-1.8-2ともに『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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8-1.8-2ともに授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについてまた、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第9回】
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授業内容 Content/Topic
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9-1.『隔離の記憶』(彩流社)12章の読解。 9-2.『隔離の記憶』を振り返る。
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予習内容 Preparation for Class
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9-1.『隔離の記憶』の該当範囲を読んでおく。 9-2. 学生発表「この人の生き方、感性に強い印象を受けた」
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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9-1.授業内容を受け、逆境の人間力とは何かについてまた、興味が湧いた事象には文献にあたるなどして、自らの思索を深める。 9-2.各自のテーマから「第2回ミニレポート」執筆。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第10回】
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授業内容 Content/Topic
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10-1 「第2回ミニレポート発表会」 10-2 大江健三郎「想像と創造」を読む。
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予習内容 Preparation for Class
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10-2 「想像と創造」のレジュメを配布するので、事前に読んで「読む」とはどういう行為なのかを考えておく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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10-1.10-2ともに、文学表現について思考を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第11回】
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授業内容 Content/Topic
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11-1『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫)「帰郷」から「アフガニスタン」までを読む。 11-2.『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫) 「人びととともに」から「戦乱の中で」までを読む。
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予習内容 Preparation for Class
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11-1.11-2ともに授業の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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11-1.11-2ともに、アフガニスタンの地理や成り立ちとともに、医療すら受けられない地域に住む人々について学ぶ。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第12回】
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授業内容 Content/Topic
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12-1.『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫) 「希望を求めて」を読む。 12-2.『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫) 「平和を力へ」を読む。
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予習内容 Preparation for Class
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12-1.12-2ともに授業の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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12-1.12-2ともに、世界のハンセン病問題の現実について網羅、整理する。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第13回】
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授業内容 Content/Topic
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13-1.『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫) 「支援の輪の静かな拡大」を読む。 13-2.『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫) 「そして日本は」を読む。
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予習内容 Preparation for Class
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13-1.13-2ともに授業の該当範囲を読んでおく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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13-1.13-2ともに、欧米型NGOの支援のどこに問題があるのか。ペシャワール会はなぜ成功したのかについて考えを深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第14回】
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授業内容 Content/Topic
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14-1.14-2.中村哲さんに関するドキュメント作品を観る。
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予習内容 Preparation for Class
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中村哲さんの活動の全てを振り返る。彼の心はなぜパキスタンやアフガニスタンに受け入れられたのか。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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中村哲さんのドキュメント作品から学んだことを「第3回ミニレポート」として提出する。
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目安時間 Hours
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4 時間
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【第15回】
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授業内容 Content/Topic
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15-1. 15-2. 「特別学習」 自宅にて、振り返りとなるクイズ集をmanabaにて解く。
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予習内容 Preparation for Class
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15-1.15-2. ともにこれまでの授業を総復習しておく。
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目安時間 Hours
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4 時間
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復習内容 Review of Class
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15-1.15-2.ともに、間違った問題を確認し、理解を深める。
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目安時間 Hours
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4 時間
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授業に関する注意事項 Remarks for Class |
真摯な姿勢で読書に臨んでもらいたい。真摯とは、単なる平板な真面目さではなく、自分が経てきた時間とこれからの可能性のすべてをもって、対象と向かい合うことだ。作者の感覚を信頼して言葉を受け取り、読者としての想像をふくらませてもらいたい。
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教科書 Texts |
ドリアン助川『あん』(ポプラ文庫) 高木智子『隔離の記憶 ハンセン病と いのちと 希望と』(彩流社) 中村哲『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫)
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参考書 Reference Books |
必要な資料はPDFで配布する。音楽も聴いてもらいます。
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課題フィードバック方法区分 Assignment Feedback Method |
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
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課題フィードバック方法内容 Assignment Feedback Method Content |
ミニレポートは全てコメントを付けて返す。授業内で紹介もする。
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成績評価の基準 Evaluation Criteria |
授業への参加度+発表 60%(2%×2×15) ミニレポート 30% (10%×3) クイズ集 10%(5%×2)
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関連URL Related URL |
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備考 Notes |
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添付ファイルの注意事項 Notice |
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更新日時 Date of Update |
2024年02月09日 19時50分19秒
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