シラバス情報

授業情報
※身につく能力について
複数の学科・専攻・コースで開講されている科目は、開講を担当する学科・専攻・コースの定めた「身につく能力」を表示しているため、履修要項・大学院要覧記載の「身につく能力」とは異なるものが表示されていることがあります。
授業によっては、「身につく能力」の記載がない場合もあります。
そのため「身につく能力」については履修要項・大学院要覧も確認するようにしてください。
授業コード   Course Code 2MC3063000
授業開講年度   Year of Class 2024年度
授業形態   Course Mode 講義(対面授業)
授業名称   Class Name KSPOL316政治社会学/3316政治社会学
テーマ   Theme
科目名   Name of Subject KSPOL316政治社会学
英字科目名
English Name of Subject
Political Sociology
身につく能力
Ability to be Acquired in This Class
◎=科目に最も関連する能力
〇=科目に関連する能力
知識・理解 国際社会や文化に関する総合的理解力
知識・理解 基礎的な学習能力
汎用的技能 語学力と国際コミュニケーション能力
汎用的技能 グローバル社会の問題を分析する力
態度・志向性 国際的視野、豊かな人間性、社会的責任
統合的な学習経験と創造的思考力 グローバル社会の課題を自ら発見する力
統合的な学習経験と創造的思考力 グローバル社会の問題の解決策を探る力
科目単位数   Credit 4
履修期   Term 秋学期
教員氏名   Name of Teacher 久保山 亮
開講キャンパス   Campus 横浜
曜時   Day and Period 月曜1時限(秋学期), 月曜2時限(秋学期)
授業概要   Course Description ①大まかに言えば、近代以前の社会では、「政治」・「経済」・「社会」は未分化でし た。19世紀半ば以降、わたしたちの生きる上での活動や行為関係を「社会」という領域 でとらえるようになり、「社会学」という学問分野が登場します。 その社会学が重要な考察対象の一つとしたのが政治でした。同じ時期、国家学(政治学)や法律の分野でも、人間の営みや思考、活動に焦点をあてて分析する「社会学的」と呼ばれるアプローチが現れるようになります。政治社会学は、社会学のなかでも、最も古典的かつ代表的なサブ領域の一つと言えるでしょう。

②さらに、2000年代後半から、国際政治でも、伝統的な国際関係論の垣根を超えて、現代世界の抱える課題について、社会学との間で、領域横断的に取り組む研究が増えています。

③この授業では、この古典的な政治社会学と、国際政治の社会学(international/global political sociology)との両方を踏まえて、
(1)政治社会学の古典・理論の具体的な事例を通しての読解を進め、
(2)グローバルな政治的課題(国際社会における格差・不平等の構造、環境問題、レイシズム、ジェンダー、暴力、人の移動、民主主義と排外主義など)を、社会学の視点から考えます。

④授業は講義形式で進めますが、双方向形式も採用します。受講者は、教員からの質問に答える、議論を交わす形で、積極的に授業参加し、一方的な理解でなく、自分で考える積極的な授業内容の習得、自発的な自己学習をめざします。

⑤あくまでも受講生の理解と関心に合わせて、無理のないテンポで授業を進めます。そのため、スケジュールの計画通り進むとは限りません。受講生の理解度・学習到達度をみながら、柔軟に取捨選択します。
到達目標   Class Goals ①政治社会学の古典を読み、社会学(政治社会学)の基礎と方法論を学ぶ。
②この古典的な社会科学の理論の学習を通して、政治や法のありかた、社会を考えるための思考力を鍛える。
③これらを踏まえて、私たちが今日抱える政治的事象・問題を社会学的に考察し、あるべき政策を構想することをめざす。
授業言語   Language 日本語+英語
アクティブ・ラーニング   Active Learning アクティブ・ラーニング対応
授業計画
Daily Class Schedule
【第1回】 授業内容
Content/Topic
・ガイダンス:授業をどのように進めてゆくか、授業のねらい
・序論:政治社会学の考え方、社会学の立場からみる「政治」の意味、政治社会学の研究課題を学ぶ
予習内容
Preparation for Class
講義前にシラバスを確認する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。 目安時間
Hours
2 時間
【第2回】 授業内容
Content/Topic
政治社会学の理論と考え方-4つの説明類型:マルクス・ヴェーバー・デュルケーム・フーコー
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
理論の初歩を学ぶため、十分な時間をかけて授業内容の理解を進める。ハンドアウトおよび授業でとったノートをよく熟読する。参考書や、授業で取り上げた著作についての解説(新書や入門書)を、自発的に図書館や書店・通販で探して、読んでみることも望ましい。 目安時間
Hours
2 時間
【第3回】 授業内容
Content/Topic
ヴェーバーを読む:政治と官僚(行政)、官僚制、政治と暴力、戦争と平和主義(1)
予習内容
Preparation for Class
テキスト(指定された箇所を中心に)を2回以上、読んでみる。重要とおもったところ、よくわからないところなどを、チェックする(下線をひくなど)。思いついたことは何でもメモしておくこと。テキストに直接書きこむのもよいと思います。前回授業の復習内容も確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。テキストは必ず指定されたものを購入して、読んでください(読みやすく、訳が適切と考えるものを指定しています)。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
テキスト、ハンドアウトおよび授業でとったノートを使って、授業内容の理解をまず進める。テキストもよく読み返して、新たにわかったこと、思いついたことなどを、必ずメモする。
教員からのアドバイス:
理論のテキストを読むのですから、復習を、ただの勉強と思わずに、考えること、人とは違う自分の考えや意見を思いつくことも楽しんでください。もちろん、それをどう説明するかを工夫するのも大切なことです。そうやって、語彙も増えていくと思います。
目安時間
Hours
2 時間
【第4回】 授業内容
Content/Topic
ヴェーバーを読む(2)
予習内容
Preparation for Class
テキスト(指定された箇所を中心に)を2回以上、読んでみる。重要とおもったところ、よくわからないところなどを、チェックする(下線をひくなど)。思いついたことは何でもメモしておくこと。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
テキスト、ハンドアウトおよび授業でとったノートを使って、授業内容の理解をまず進める。テキストもよく読み返して、新たにわかったこと、思いついたことなどを、必ずメモする。そのうえで、関心をひかれること、気になったこと、頭にひっかかったことなどを、考えてみる。これもなるべくメモを取るとよいです。 目安時間
Hours
2 時間
【第5回】 授業内容
Content/Topic
マルクスを読む:労働の商品化と人間の疎外、自然と公共財/公共の概念(1)
予習内容
Preparation for Class
テキスト(指定された箇所を)を3回以上、読んでみる。重要とおもったところ、よくわからないところなどを、チェックする(下線をひくなど)。思いついたことは何でもメモしておくこと。時間があれば、解説書を自分で探して、読んでみる。
教員からのアドバイス:
マルクスは、解説書(とくに新書、新書のように読みやすい軽めのもの)が近年多く出ています。よく読まれている斎藤幸平先生の本も面白いと思います。もちろん授業内容ともかかわりが深いです。「人新世の資本論」(集英社新書)、NHKのテキストなどが読みやすいです。ほかにもいろいろありますので、自分で、図書館や書店で参考になる本を探してみてください。
目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
テキスト、ハンドアウトおよび授業でとったノートを使って、授業内容の理解をまず進める。テキストもよく読み返して、新たにわかったこと、思いついたことなどを、必ずメモする。そのうえで、関心をひかれること、気になったこと、頭にひっかかったことなどを、考えてみる。これもなるべくメモを取るとよいです。 目安時間
Hours
2 時間
【第6回】 授業内容
Content/Topic
マルクスを読む(2)
予習内容
Preparation for Class
テキスト(指定された箇所を)を3回以上、読んでみる。重要とおもったところ、よくわからないところなどを、チェックする(下線をひくなど)。思いついたことは何でもメモしておくこと。時間があれば、解説書を自分で探して、読んでみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
テキスト、ハンドアウトおよび授業でとったノートを使って、授業内容の理解をまず進める。テキストもよく読み返して、新たにわかったこと、思いついたことなどを、必ずメモする。そのうえで、関心をひかれること、気になったこと、頭にひっかかったことなどを、考えてみる。これもなるべくメモを取るとよいです。 目安時間
Hours
2 時間
【第7回】 授業内容
Content/Topic
グローバル資本主義と構造的格差、外部化、環境問題、「グローバル・サウス」と呼ばれる地域をめぐる「不自由労働」、労働力移動(1)
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。とくに、7~8回の授業内容は、5~6回でのテキストの読解を前提にしています。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店・通販で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第8回】 授業内容
Content/Topic
グローバル資本主義と構造的格差、外部化、環境問題、「グローバル・サウス」と呼ばれる地域をめぐる「不自由労働」、労働力移動(2)
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店・通販で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第9回】 授業内容
Content/Topic
フーコーを読む:統治性、近現代政治と生権力
予習内容
Preparation for Class
テキスト(指定された箇所を)を3回以上、読んでみる。重要とおもったところ、よくわからないところなどを、チェックする(下線をひくなど)。思いついたことは何でもメモしておくこと。時間があれば、ほかの解説書も、自分で探して、読んでみる。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
テキスト、ハンドアウトおよび授業でとったノートを使って、授業内容の理解をまず進める。テキストもよく読み返して、新たにわかったこと、思いついたことなどを、必ずメモする。そのうえで、関心をひかれること、気になったこと、頭にひっかかったことなどを、考えてみる。これもなるべくメモを取るとよいです興味を感じたら、フーコーの原典も読んでみる(参考書に指定した、ちくま学芸文庫の「フーコー・コレクション」がとっつきやすいと思います)。 目安時間
Hours
2 時間
【第10回】 授業内容
Content/Topic
(ポスト)コロニアリズム、文化帝国主義、レイシズム
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第11回】 授業内容
Content/Topic
人道危機と難民の保護、国境管理(1)
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第12回】 授業内容
Content/Topic
人道危機と難民の保護、国境管理(2)
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第13回】 授業内容
Content/Topic
ジェンダー・暴力・人権の比較社会学:「主権」と「自由」の概念の再検討
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第14回】 授業内容
Content/Topic
感情と政治:民主主義をめぐる問題群に対する新しい社会学的アプローチ
予習内容
Preparation for Class
前回授業の復習内容を確認して、授業をスムーズに理解できるようにしておく。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウトおよび授業でとったノートを読み返して、授業内容の理解をすすめる。わからなかったところを明確にしておく。
授業でとりあげた事例の中で、面白いと思った事例もしくは論点(issues)について、参考書を読んでみる。あるいは、図書館もしくは書店で(参考書以外の)参考文献を探して、読んでみる。
目安時間
Hours
2 時間
【第15回】 授業内容
Content/Topic
特別学修回
前期授業の復習(self-study)
予習内容
Preparation for Class
ハンドアウト、参考書、テキストのうち、どこを重点的に復習するか、新たに資料を掲出するかは、受講者の学習到達度、理解度を参考に、14回までの授業内で指示する。 目安時間
Hours
2 時間
復習内容
Review of Class
ハンドアウト、参考書、テキストのうち、どこを重点的に復習するか、新たに資料を掲出するかは、受講者の学習到達度、理解度を参考に、14回までの授業内で指示する。 目安時間
Hours
2 時間
授業に関する注意事項   
Remarks for Class
①他の履修生および教員への最低限の礼節を守ること。
②教員から質問を投げかけられたら、誠実に対応してください。うまく答えられなくてもまったくかまいません。
③事前学習で読んでもらうテキストは、その都度、箇所を指示します。
④レポートは授業内で書いてもらうか、事前学習で書いてきてもらうかは未定です。いずれの場合も「手書きのみ可」です。
⑤テキストが試験の課題となる場合は、解答は、テキストではなく、授業内容に即したものが求められます。
教科書   Texts マックス・ヴェーバー、中山元訳
職業としての政治 / 職業としての学問(日経BPクラシックス)
日経BP、2009
978-4822247225

カール・マルクス、長谷川宏訳
経済学・哲学草稿(光文社古典新訳文庫)
光文社、2010
978-4334752054

重田園江
ミシェル・フーコー:近代を裏から読む(ちくま新書)
筑摩書房、2011
978-4480066275
参考書   Reference Books ミシェル・フーコー
フーコー・コレクション6:生政治・統治(ちくま学芸文庫)
筑摩書房、2006
978-480089969

市野川容孝
社会 (思考のフロンティア)
岩波書店、2006
978-4000270060

ウルリッヒ・ブラント 、 マークス・ヴィッセン
地球を壊す暮らし方: 帝国型生活様式と新たな搾取
岩波書店、2021
978-4000614757

ハンナ・アーレント 大久保和郎訳
新版・エルサレムのアイヒマン:悪の陳腐さについての報告
みすず書房、2017
978- 4622086284

エミール・デュルケーム、菊谷和宏訳「社会学的方法の規準」(講談社学芸文庫)、
講談社、2018
978-4065118467

ジグムント・バウマン「近代とホロコースト〔完全版〕 (ちくま学芸文庫)」
筑摩書房、2021、
978-4480510211

アレクサンダー・ベッツ、ポール・コリアー「難民:行き詰まる国際難民制度を超えて」明石書店、2023、
978-4750356259

森千香子、エレン・ルバイ「国境政策のパラドクス」
勁草書房、2014、
978-4326602698

・ライラ・アブー=ルゴド「ムスリム女性に救援は必要か」
書肆心水、2018、
978-4906917839

・A.R.ホックシールド「壁の向こうの住人たち:アメリカの右派を覆う怒りと嘆き」
岩波書店、2018、
978-4000613002

予習および復習で役立つ参考書は、まだほかにもありますが、授業内で必要に応じて、紹介します。
課題フィードバック方法区分
Assignment Feedback Method
授業時間内に講評・解説を行い、授業時間外はmanabaで行う
課題フィードバック方法内容
Assignment Feedback Method Content
成績評価の基準   
Evaluation Criteria
試験 80%、課題レポートもしくは課題発表(プレゼンテーション)20%
関連URL   Related URL
備考   Notes
添付ファイルの注意事項   Notice
更新日時   Date of  Update 2024年03月07日 19時11分38秒